近況 コモンウェルス銀行オーストラリア
2021年 08月 11日
CommonWealth Bank
どうしたの??
不動産価格の急騰、スチール材の原料である鉄鉱石、天然燃料の高騰
を背景に景気が回復し、銀行内にキャッシュ(流動資産)が増加した。キャッシュが余っているので
この際、自社株をbuybackバイバックしておくことにした。
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コモンウェルス銀行オーストラリア(以下CBA)は11日、
行歴最高値であるA$60M /60億豪ドル(US$44億1,000万)の自社株買いを発表。
アナリストは国内最大手行であるCBAの自社株買いについてA$50億(豪ドル)
規模になると予想していた。
新型コロナウイルス抜けの景気快調で通期キャッシュ利益が約20%増えたことを受けた。
オーストラリアの新型コロナ抑制策、それに伴う早期の景気回復が銀行業績を支援。
また非中核部門の売却で豪4大銀行はキャッシュが豊富となっており、各行は向こう
2年間で過去最高となるA$260M/ 260億豪ドルの株主還元を見込んでいる。
CBAは豪経済の更なる耐性、また自社株買い後にも予想される潜在抑制イベントを吸収
できるであろう自行の能力を考慮したと説明した。
今回の自社株買いでは発行済み株式資本が3.5%程減少する。
先月, 競合のANZグループ, 及びNAB(ナブ=ナショナル・オーストラリア銀行)は両行で
40億豪ドル相当の自社株買い計画を発表した。
CBAのCEO, マット・コミン氏
「2021.6 会計年度における豪景気回復の力強さを認識しつつ、新型Covidが引き続き経済
に影響を及ぼすし、金利低下も自行の将来の利益にとっては圧力になる。」
とした。
CBAの税引き後キャッシュ純利益は19.8%増のA$86億5000万(豪ドル)。
アナリスト5人によるコンセンサス予想(85億5000万豪ドル)を上回った。
最終配当は1株当たりA$2 (豪ドル)とした。2020はA$1以下である98セント。
配当性向はCBAのキャッシュ利益の71%に相当。
同行は引き続き通期配当性向目標をキャッシュ利益の70-80%にするとした。
融資減損コストはA$5億5400万(豪ドル)となり、2020の25億2000万豪ドルから減少。